木地に位負けしそう

近くにお住いの老夫婦が、早朝散歩の途中に工房へ立ち寄ってくれた。
その後再度来訪され、「味噌汁用のお椀」を探しているので作ってくれないか、と相談があった。

いろいろな器を作ったが、振り返ってみると「お椀」は作ってなかった。思い出して在庫を探すと、重要無形文化財「木工芸」保持者(人間国宝)の川北良造氏の工房から、夢工房を経由して分けて頂いた「けやき椀荒彫り」を大事にとっておいたのがあった。

夢工房で、佐野工房主の作った椀を手本にターニングする。

簡単に出来そうながら中々難しい。特にお尻のカーブがひとなめ毎に微妙に全体のイメージを変え、3個作って全部バラバラ。

下の写真上が荒彫り椀で、どっしりして重量感あり。この木地から見た目より軽く仕上げるのが難しく、同じ生地でも作る人の技量と総合力により雲泥の差か天地の差が出る。木地に位負けのターニングだった。