知らない時は幸せだった

昭和のバブル期に念願の家を建て、それなりに小市民的な満ち足りた生活だった。安月給のサラリーマンには、家は建てたが満足な家具が無いピーマン我が家。ボチボチ揃え始めて、初めての「高級大型家具=重たい座卓」。どこの家具店だったか、無垢の花梨材で高級な座卓ですよ!と言われてすっかりその気に。大枚はたいて二階の和室にどっかり鎮座、掃除の度に二人でどっこいしょ。そのうち畳がへこんできて厄介者に、あれから40年近く経つか。昨年春孫の勉強部屋にリフォーム、フローリングで出番なし。my工房へ運び込んで木工部材に変身、脚4本を取り外すと真っ赤なパドック。シメシメ、やっぱり本物の花梨材かな? 半信半疑で午後からチェンソーでぶった切る。持ち上げて「花梨にしてはチト軽いな」と思いつつ挽くと写真の通り、切り口は何と赤味どころか白味に変身! 花梨とは「真っ白な嘘」。まさかラワン材に尤もらしく下地塗装+ウレタン塗装で花梨に化けて販売とは。だまされた方がアホか、だました方がお利口か。当時木の事は全くのど素人、今ならいささか目利きも出来るが。でも新築当時「高級座卓」を楽しんだ事を思えば、知らない時は幸せだった。さてこのラワン材とうしようか、餅つき大会の焚き木にでもするか。